3月のプログレ寄稿

Agrippa

2018/03/29

知り合いのなくそたろうさんから
「レッドツェッペリンのカシミールはプログレだよね?」
という言葉を聞いて「え?レッドツェッペリンはハードロックでしょ?」と言ってしまい、実際の曲を聞いたらぶっ飛んでしまった。

そこで、このカシミールという曲について考えてみようと思う。
題して「カシミールはプログレなのか?」

そもそもある楽曲をプログレであると判断するのは極めて難しい。
なぜ難しいのかというと、プログレというのは暗い・長い・訳分からんという3拍子で成立しているのではなく、ロックンロール・サイケデリックロックの流れから、それらとジャズ・クラシックなど様々なジャンルを混合させた実験的音楽であり、その実権の流れから変拍子・不協和音・キメラめいた何かとなったカオスであるからであり、要するに「俺がプログレだ」って言ったらなんでもプログレになるんじゃないの?って思わなくもない危険性がある。多分メタルもプログレもまだ癌に効かないけど、そのうち効くようになるよ。

というわけで、この記事は個人の感想であり云々は理解してほしい。

改めて、レッドツェッペリンのカシミールである。
レッドツェッペリンといえば、説明するまでもなくJOJO1部に出てきた吸血鬼の眷属である。多分間違ってはいない。
登場シーンはわずか2P程度で波紋を食らって砕け散っていた記憶だが、これはちょっと曖昧である。
そんな伝説的なハードロックバンドこそがレッドツェッペリンである。
ストレスがたまると、深夜に車を爆走させながら移民の歌を歌いたくなる気持ちが分かるはずだ。移民の歌を流すと8割7分の確立でプロレスの話されるのは嫌です。

そーんなレッドツェッペリンが1974年に録音。1975年に発表した『フィジカル・グラフィティ』に収録されていたのが、このカシミールである。
1974年といえば日本で四人囃子が「一触即発」をリリースし、キングクリムゾンがかの名盤「Red」をリリース。さらにジェネシスが「眩惑のブロードウェイ」をリリース。プログレ第1世代が緩やかに収束していっている印象だが、そんな時に奴らはハードロックという土壌からやってきたまさに円盤に乗った宇宙人。弟が乗った円盤はもしやするとレッドツェッペリンの飛行船ではないのか!?

相変わらず脱線に脱線を重ねるが、まずはこの曲。その長さやなんと8分30秒!まずはプログレ3拍子の「長い」はクリア!
しかし、問題はその楽曲の内容だ。
これに関しては実際に聞いてもらうしかないのだが、実に実にシンプルなのだ。正直なことを言うと複雑な超絶技巧とかバイオリンの弦でギターを弾いたりとか、そんなことをしていない。ドラムも基本的には同じリズムを刻むし、変拍子でキメをいれているわけでもない。
調べてみるとコードも3コードパターンだというのだ。
それなのに、なぜ?なぜこんなにプログレッシブに聞こえるのだろうか…。
おそらくこれはリフのギターとドラムがポリリズムであり、変拍子に聞こえるのではないかと考える。それでもポリリズムなんていうのは今時パフュームが紅白で歌ってお茶の間に流れる時代だ。そんなことで驚いたりはしない…。
となると、メロトロンの響きかといわれると、おそらくそうでもないようだ。なんとなくチューニングやコードの関係からアラビアンなエキゾッチクサウンドがサイケデリックロックチックな要素を持ってプログレっぽさを醸し出しているのかもしれないが、それでもありがちなコードといえばコードなのだ…。
多少散りばめられるキメがまたプログレっぽさを出しているのか…?

謎である…。

このカシミールという曲は謎に満ちている。
謎に満ちているからこそ、惹かれるというのもある。
昔はレッドツェッペリンといえば移民の歌でしょ!って言っていた僕も、これからはレッドツェッペリンといえばカシミールだよ。
って言う。

こんな名曲を教えてくれたなくそさんありがとう。

僕の見解は、カシミールはプログレでいいと思う。
そのこういった謎の存在も受け入れる姿勢こそがプログレだよ。

っていう、謎の上から目線で占めることにします。
プログレだよ。

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